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p. 303~ <概念:構造とスケール>
■ 生徒は湿地の生態系を調査する。 ■ 生徒は湿地の管理と保全に関わる課題と主張を分析する。 ■ 生徒のプレゼンテーションについて、その完成度とデータの明確さを評価する。 ■ 生徒に湿地から得られる利益をなるべくたくさんリストアップさせる。人々にとっての利益、動物にとって、植物にとってなど。生徒が最も大切だと思う利益を五つ選んで星印をつけさせる。 ■ 生徒に、水辺の生息地を減少させる人間の行為のリストを作らせる。(排水、建設、人間の利用のために水を分岐させるなど) それからそれぞれの活動について賛成反対の理由を明確にさせる。 湿地の種類はたくさんあります。沼や、淡水海水の沼沢地、沼地などです。これらの地域の多くは森林にもなっています。池や湖、川、海とは違い、水がしみ込んだ土やよどんだ水が、少なくとも定期的にあるというのが定義です。 湿地は次のような理由のいくつかによって、湿気を帯びています。: 低地であるために雨水がしみている。地表に出ているあるいは地表近くにある地下水によって、下から水が供給されている。定期的に洪水を起こす川等の水の傍にある。潮の干満によって水がしみている。など。ビーバーは、小川をせき止めることで湿地をつくり出すことが出来ます。人々も、建設等によって意図しないで、自然な流れをせき止めて湿地をつくり出します。あるいは意図的に水鳥の給餌場をつくり出すために水を溢れさせて湿地を作ります。 何年も、多くの人々は湿地を埋め立てるべき、運河を通すべき、干拓すべき、無用の土地だと考えてきました。しかし、近年では、ほとんどの人が、この場所を保全することの大切さを理解するに至りました。湿地は、代替不可能な形で、重要であり、生産的なのです。湿地は流れ下る水のスピードを緩めることで洪水をコントロールしていますし、そこからより広い地域に水を広げますし、木々やその他の植生に水を撒きます。湿地は沈殿物を取り除くことで、水を浄化しています。洪水の水が湿地で減速すると、沈殿物や濁りが植物や木々の根に堆積します。これらの沈殿物や濁りは、そのまま流れれば、水生生物に影響し、水生動物の卵を被ってしまうでしょう。 海岸付近の湿地や広大な湖は、嵐の威力を吸収し、近接の土地への破壊を減少させ、土壌流出を減じます。さらに、湿地は米国におけるもっとも生息数の多い野生生物の生息地を提供しているのです。 米国魚類野生生物局の「湿地: 米国における1780年代から1980年代にかけての消失」という本によれば、現在わたしたちが合衆国と呼んでいる地域には、植民地時代には4億5千万エーカー(1億5900万ヘクタール) の湿地が存在しました。内訳を言うと、48州で2億2100万、アラスカ州が1億7000万エーカー、そしてハワイが5万9000エーカーです。今日、残っているのは1億330万エーカーではないか推計されています。200年間でこの変化は、とても大きなものです。 アラスカ州での消失は1%以下、ハワイ州では12%ですが、大陸諸州では、全体の53%、毎時間60エーカーが1780年代から1980年代の間、ずっと失われ続けていた計算になります。最大の消失率はカリフォルニアの91%で、最も消失面積が大きいのはフロリダです。(930万エーカー) 湿地の多くは増加する人口のニーズに応えるために開発され、農地に、町に、ハイウェイに、そして郊外へと転換されました。 米国の1億330万エーカーの湿地の内、978万エーカーは淡水です。そして、550万エーカーが、河口、ないし海岸性の湿地です。ほとんどの湿地は南部の諸州、アラバマ、フロリダ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ルイジアナ、ミシシッピ、テキサスに広がっています。湿地は、ミシガン、ミネソタ、ウィスコンシン等の五大湖諸州にもあります。カナダには1億2720万エーカーの湿地があり、2億7480万エーカーはピートランド、泥炭地と分類されています。 米国の湿地が現在も残っていることに驚くかも知れませんが、半分は森林に被われています。林業の適正な管理は、適正な湿地保全に匹敵することが、環境団体からも連邦政府からも認められているのです。森林湿地はきれいな水、洪水調整、魚類と野生生物の生息地、リクリエーション、などを、木材の再生可能な供給に加えて、提供するのです。 森林湿地の好例がルイジアナで見られるbottomland hardwood forest です。ミシシッピ川の延長にあるこれらの湿地森林は、多くの動物のための避難所になっています。膨大な数の鳥たちが冬を過ごし、給餌するものもたくさんいます。下流域での漁業は、この森林のおかげで水流が調整され、沈殿物が沈み、水系の食物連鎖に必要な栄養物があまりに早く流されてしまうことを防いでいることから恩恵を受けています。誰もが湿地保全に同意するにも関わらず、問題は湿地の価値と人間の活動のバランスをどう取るかにあります。土地利用と個人の土地所有権、連邦政府の規制の湿地の定義を巡って議論が続いています。 Part Aでは、地域の湿地に出かけて調査するための許可が必要だ。チームごとに割り当てられた準備物リストにあるものを持っていくこと。地域の地図を入手する。 Part Bについては、生徒の研究のための図書館あるいはメディアセンター学習時間を設けること。 Part A 湿地を縁組する 1.生徒に湿地を訪ねたことがあるかどうか、湿地とは何かを知っているかどうかたずねます。どんな湿地を訪ねたか描写してもらいます。地域の大きな地図を広げ、地域にある湿地の場所を示します。 2.背景となる情報を使いながら、生徒と湿地の特徴を話し合います。湿地のタイプを説明します。Marshes, bogs, swamps, peatland, bottomland あるいは一年の一時期だけ湿気ている場所など。(これらの定義については最後のリストを参照) 3.生徒に、年間を通じて訪ねることができ、調査することができる湿地はあるかたずねます(地域の自然公園が一番かも知れません)。 個人あるいは二人組に対して、これらの湿地の持ち主や管理者に連絡を取る責任を持ってもらいます。そして、その地域で調査を実施していいかどうか、まもるべき注意事項は何かなどを聞いてもらいます。可能性のある場所から、どこにするかを決定するために、投票しましょう。学級の誰もがたずねることができ、学校管理職や保護者たちがこのプロジェクトに賛同していることが必要です。湿地をたずねる時には、誰か他の成人からの支援を得るのもいいでしょう。 4.自分たちが「縁組」した湿地を訪問する前に、予備知識を持ち主や管理者、あるいは地域の生物学者やナチュラリストから得ておきましょう。何人かの生徒に、これらの情報を得るために連絡を取る係をしてもらいます。彼らに、調査結果を学級で共有してもらいます。学級で、どの地域を調査するか決定します。 5.縁組した湿地を訪ねるフィールドトリップを準備するために、いくつかにグループ分けします。(1) 写真調査チーム、(2) 地図調査チーム、(3) 植物調査チーム、(4) 動物調査チーム、(5) 水質調査チーム。それぞれのチームに以下の説明をし、準備の時間を取ります。(これらの指示をコピーして、カードと一緒にしておくのもよい。) 写真調査チーム このチームは、少なくとも一台のカメラとフィルム(カラーフィルムが望ましい)、クリップボード、降旗が必要です。どのような写真を湿地で取るかについて、事前ミーティングを持つ必要があります。(例えば、湿地の植生について、とか) 湿地を訪ねた時には、縁組みしたエリアの縁をそっと静かに歩くこと。生徒の何人かが、写真に取りたい目標物に旗をつけます。(特定の植物、飛び石、あるいは倒木など) 一人あるいは何人かの生徒で、その目標物と、一帯全体の写真の両方を撮影します。一人の生徒に、撮影した写真のすべての記録を残してもらいます。帰る前に、旗を回収することを忘れずに。 地図調査チーム このグループは、グラフ作成用紙、クリップボード、磁針、降旗が必要です。生徒に、地域の地図をどのようにデザインするか、地図に特に取り上げるべきものは何かについて決定するための準備ミーティングを持たせます。現地に到着したら、二人一組の生徒がクリップボードを使って、複数の見通しのいい場所から粗い地図をグラフ用紙に書き込みます。生徒は、距離についてできる限り正確な概算をするか、あるいは長い計測テープを使います。地図上の方向を確認するために、磁石を使います。後で、カラーマーカーやシンボルで、チームで二人組が書いた粗い地図から、大きな、詳細地図を模造紙に書き込んでいきます。 植物調査チーム このチームは、クリップボードと、湿地で見られるかもしれない基本的な樹木、潅木、花、草木についてのフィールドガイド類が必要です。(PLTウェブサイトにフィールドガイドについての情報があります。) 生徒に、観察した植物をどのように分類し、記録するかを決定する事前ミーティングを開かせます。(高い木、低い木、潅木、高い草本、短い草本、花、水草など) 彼らの植物調査のために、それぞれの植物を描写する欄と、回りの環境、位置などの欄を作った表を作成するといいでしょう。(スケッチのための余白も残しましょう。) 動物調査チーム このチームは、容れ物をいくつかと、長柄の網、ふるい、拡大鏡、クリップボード、白いエナメルバット(あれば)、湿地にいそうな動物についてのフィールドガイドが必要です。(PLTウェブサイトにフィールドガイドについての情報があります。) 出かける前のミーティングで、どのように動物を見つけるか、記録するかを話し合います。鳥やほ乳類、両生類やは虫類に加えて、昆虫など、他の無脊椎動物にも目を向けるように伝えましょう。動物を記録するためには、特徴の描写、回りの環境、位置などについての欄のある表を作りましょう。現地では、生徒に望遠鏡や拡大鏡を使わせて、動物を探させましょう。水生生物を、網ですくいとったり、泥をふるいでこしとったりして探します。生き物を、少し水を入れた白いバットに入れて、観察することもできます。(地域のナチュラリストや大学の先生などに、水生生物研究の協力をお願いしましょう。) 生徒は、これらの生き物をできる限り詳細にスケッチし、それが何であるかをフィールドガイドで調べます。大きさに関わらず、生き物によっては、噛んだり刺したりすることを伝えておきます。大丈夫だと言われるまでは、触らないこと。 水質調査チーム このチームは、ペーハーpHテストのキットかあるいはリトマス紙、容存酸素検査キット(もし可能なら)、温度計、メートル尺、クリップボードが必要です。出かける前に、検査キットの使い方を練習しておきましょう。(pH, 容存酸素検査など) 温度計と、土の湿り気を触感で検査することなど。(土壌の湿り気についてはActivity 70 “Soil Stories”を参照) 事前ミーティングでは、チームで、ペアごとにそれぞれ違う場所で検査することを決めます。(水中、水辺、水から5メートルのところなど) 検査は、さまざまな場所でのたまっている水の深さ、水の色、におい、動き、あるいは土の湿り気などについて行います。現地では、ペアで、水質についての情報をさまざまな場所から集めます。クラスに戻って、データを表の水質欄、位置などの欄に書き写します。見た目やにおいは、水質の指標としては頼りにならないことを覚えておきましょう。低いpHや低い容存酸素濃度は、もっと重要ですが、専門家による分析が必要です。 6.チームごとに、何回かデータを集めに出かけた後、図表、レポート、地図などを準備させます。それぞれのチームは、20分で、何を発見したかを発表します。そして湿地の一般的な特性と、湿地の生態系的健康さについてのクラスでの話し合いを進めます。 7.生徒に、出されたデータを使って、この湿地が必要としているさらなる環境的配慮は何かを考えさせます。(水中の低酸素、油、ゴミ、野生生物がいないことなど) なぜ、それらのことが問題なのかを記述し、その持ち主や管理者に、この状況を改善するためにできる協力は何かを話し合うための提案をします。しばしば、その場所のクリーンアップをしたり、あるいはもっと複雑なプロジェクトを大人の監督下で行う許可が得られたりします。 Part B ウェットなジレンマ 1.次のようなシナリオを生徒に紹介します。 アリザ・ガルシア教授は、ルイジアナ州スライデルに所有している土地に歯科医院を建設したいと思っています。一年のほとんどは乾燥しているのですが、地所とその周囲は教区行政によって湿地と指定されています。彼女は、自分の土地に建設するのでも許可が必要だと聞いています。 2.生徒に自分がガルシア教授の立ち場にあればどうするかを話し合わせます。答えを得たい質問のリストを作ります。 ■ 湿地と指定される土地の条件は何? ■ 湿地に建築物を建設することでの環境的な脅威は何? ■ 建設そのものに対する脅威は何? ■ ガルシア教授の土地所有者としての権利は何? ブレーンストーミングや電話帳を調べたりすることで、生徒は、ガルシア教授のような人が湿地と指定された土地に建設許可を得るために必要なことが何かを教えてくれそうな政府の諸機関や民間団体の連絡先を得ることができます。黒板などに発見したことを貼り出しておきます。 【情報テクノロジーの活用】 3.生徒をチームに分けて、インターネットで、個人的に政府機関や組織に連絡して情報を得られないか調べます。Appendix9を生徒とチェックして、情報を得るために他にどのような手段があるか、考えます。生徒は、さまざまなグループからのスピーカーを招待することで、湿地についての規制について知識を得られるでしょう。誰に連絡すればいいかのアイデアを得るためにAppendix 9を参照しましょう。 4.それぞれのチームが情報を集めてきたら、ガルシア教授にあてた手紙を書きましょう。誰に連絡すればいいか、どのような手続きを踏むべきか、そしてそれはなぜかをアドバイスします。チームでワープロなどのプレゼンテーションソフトを使って、手紙や発見したことをクラスに発表します。 5.すべてのチームの手紙からの情報を使って、ガルシア教授に対する建設手続き(もし可能であれば)についてのアドバイスをフローチャートにまとめます。チャートには、申請書、経費、責任など、すべての段階に渡って明確にし、模造紙あるいはグラフ作成ソフトで制作することができるでしょう。 Part C ラグーン上の家 1.生徒に「パララグーンのケーススタディ」生徒用ページを読んで聞かせます。 2.生徒に、ココナツポイントに住宅を建設したい家族についての以下のようなシナリオを紹介します。 フィアーパは、パララグーンの隣の土地に家を建てたいと思っています。そのためには、マングローブ(トーゴ)の木を何本か切って、盛り土をしなければなりません。村は、この地域が村の人々の食べ物の多くを供給しているために、行政に、この地域を保全するように求めています。行政は、プロジェクトの企画書をレビューするための許可を出すシステムを持っており、人々が建設を行う時、コミュニティや環境のいずれにも悪影響を与えずに行えるように指導することができます。地域の環境団体は、その建設予定地域に希少種のpuzzlenutの木があるので、関心を寄せています。 3.生徒をチームに分け、それぞれのチームが家族、村びと、環境グループ、行政職員、その他、この問題に関わる人々の役割を演じます。次のようなロールプレイの課題があります。 ■ フィアーパ ■ 建設業者 ■ ココナツポイントの村 ■ 環境グループの代表 ■ アメリカン・サモアの沿岸環境管理計画のマネージャー ■ 公園リクリエーション建築家 ■ アメリカン・サモアの環境保全庁の行政職員 ■ 公共工事エンジニア ■ 下水・上水道部門のエンジニア ■ サモア問題関連機関代表 ■ フィアーパの弁護士 ■ 公聴会での審判員 4. 生徒に公聴会での場面を演じさせ、建築が可能かどうか、可能であるならば、どのようにかを決定させます。それぞれのグループが自分たちの論点を提示した後、公聴会の審判員に、最終的な決定をあおぎます。(結論は妥協的なものであるかもしれません。) 次の情報は、1985年に実施されたパララグーン調査からまとめたものです。 パララグーンは、アメリカ領サモアのトゥトゥイーラTutuila島にある唯一の大きな、よく保全されたラグーン(潟)です。トゥトゥイーラ島は山がちで、ほとんど円形に近く、直径が1.6キロメートル、面積が1.9平方キロメートルです。ラグーンの深さは、潮の満ち引きによって異なり、0.3-1.5メートルと幅があります。ラグーンの入り口は、約366メートル幅で、珊瑚礁で浅くなっており、0.3-0.9メートルの深さになっています。この間口から水の流れが入り込み、また出ていくので、干満の一サイクルごとに40%程度の水が入れ代わります。 ラグーンの東と北岸に沿って、red mangle (Rhizophora)やoriental mangroves (Bruguiera gymnorhiza) が36.5ヘクタールほど広がっています。島の平坦な部分はマングローブで被われているので、住民が住宅を建設する地域はマングローブ内ということになります。北岸には、ラグーンに淡水を運び込む川が何本か流れ込んでいます。パパ川、バイテラ川という比較的大きな川に加えて、小さな川がたくさん流れ込んでいます。パパ川以外の川は、雨が降った時にだけ表れますが、かなり頻繁です。年間平均雨量は508センチあります。 ラグーンの西岸には公共のリクリエーションとピクニックエリアがあり、住民の多くによってよく使われています。住民の多くは、ラグーンで、毎日魚を釣ったり、カニ漁をしたり、その他の食べ物を採集する活動を行っています。 マングローブの生態系は、多くの意味で重要であることが証明されています。岸の土壌流出を止め、上流から流れてくる沈殿物を取り込み、有機物が分解し、食物連鎖に貢献できるようにしていくのです。もっとも重要な機能のひとつが、ラグーン外の珊瑚礁で見出せる多様な魚種、無脊椎動物の多くの産卵および孵化場所になっているということです。 住民は、ラグーンの健康が脅かされることによって引き起こされる健康のリスクとコストについて、知る必要があります。ラグーンの不健康さのコストの一例に、1984年のトルック(アメリカ領サモアの別の島)におけるコレラの発生があります。多くの人命が失われ、観光産業も、漁業も打撃を受けました。 パララグーンに対する高い関心のもう一つ別の理由が、そこで発見される植物相にあります。マングローブ地帯は、すでにパゴ、ファガトゥゴ、ファガアル、ウトゥレイなどでは、完全に無くなってしまっています。現在見られるマ ングローブは、ヌウウリ(パララグーン)、アウア、ヴアティア アロファウ、マセファウ、レオーネなどに少し残っているだけです。とはいえ、これらの地域も、少しずつ減少しています。マングローブとラグーン地域は、現在さまざまな人間の活動、伐採や埋め立てによって影響を受けているのです。 ほとんどの伐採と埋め立ては、住宅建設に伴って行われています。いくつかの住宅地では、最初に埋め立てのための素材としてゴミが使われ、その上に何層もの灰がまかれます。村の向う側にある南太平洋トレイダーと呼ばれるある場所では、このような方法でマングローブ林とラグーンの大規模ナ伐採と埋め立てが行われました。ココナッツポイントでは、ラグーンは多くの家族のゴミ捨て場として使われています。 ココナツポイントの交差点と道路脇に広がる最大のマングローブ林は、土地と住宅の需要がのびるにつれてじょじょに伐採され埋め立てられています。ココナツポイントの端には、もしも、そのままで残されれば、20-30年後には大きく成長するかもしれない新たなマングローブの根付きが始まっています。 ラグーン周辺地域には、二つないし三種の絶滅危惧種、絶滅危機種の植物があります。これらの希少種とともに、ラグーン生態系の動植物は、バランスしており、それぞれの役割と居場所を持っています。もしも、このバランスが維持されなければ、すべての植物動物が影響を受けるでしょう。ラグーン周辺の村々、政府機関の協力によって、未来の世代の住民や観光客は、今日のような「自然」なバランスにある野生動物や植生を見ることができるでしょう。 希少種のひとつにXylocarpus moluccensis, という「レイレイ」と呼ばれるパズルナッツの木があります。もともとは、ラグーンの西岸にのみ記録されていましたが、今回の調査でココナツポイントの岸にもあることが発見されました。この地域だけでも十数本が見つかっています。西岸(ライオン公園)では、見つけることができませんでした。これらの木々は、過去五年間に住宅建設のために伐採されたのかもしれません。ラグーンの北岸にもパズルナッツの木がある可能性は残されています。 住宅建設やプランテーションのための無差別な埋め立てと伐採は、致死的な結果になるかもしれません。それはマングローブとラグーンの水質に対してだけでなく、島の希少な木々にとってもなのです。これらの危機にある種やそれが見つかる地域を調査し、村評議会や地主に伝え、将来的に保全されていくようにすべきなのです。
Activity 73 ムダをなくそう Waste Watchers
翻訳 鬼木たまみ エネルギーを使うのは簡単ですが、エネルギーを得るのはしばしば容易ではありません。私たちが使用するエネルギーを減らすとエネルギーが作り出す汚染を減らすことができます。このアクティビティでは生徒が家庭で使用しているエネルギーの点検し、省エネルギーのための行動計画をつくります。 【Objectives ねらい】 ■ 生徒は日常生活の中での省エネルギーのための方法を確認する ■ 生徒はどのようにしたら省エネルギーが大気の汚染を減らすことができるかについて説明する 【Assessment Opportunities 評価に活かす】 ■ 生徒に人々が利用する省エネルギーのための行動の要約をまとめたパンフレットを書かせ、どうして省エネルギーが重要なのか説明させる。生徒はパンフレットを作るためにワープロソフトやデジカメを使用するかもしれない。 【Background 背景】 店を営業するとき、陳列用品の使用やコンピューターの操作などにエネルギーを使います。電気は私たちの家庭や学校において最もよくみられるエネルギーの形です。電気は二次的なエネルギーで石炭や石油、天然ガス、原子力などの別のエネルギー源を変換することによって私たちは電気を得られます。 電気を生み出すために、発電所では沸騰水から蒸気をつくりだされた二次的なエネルギーを使います。蒸気は発電機についている連なったタービンの羽根を回します。タービンが回り、発電機の銅製ワイヤーの束を回ることによって磁界が作られ、原子から原子へ移動する電子を発生させます。 米国の多くの発電所では、化石燃料(石炭、石油、天然ガス)を燃やしています。エネルギー源自身はクリーンなものですが、発電所からは大量の二酸化炭素や一酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物、その他大気の質に影響を及ぼす物質が排出されます。二酸化炭素と地球規模の気候変化については、Act.84の「地球規模の気候」を参照ください。 電気はワット(以下w)と呼ばれる単位で測られています。電気量、毎時キロワット(以下kw)は、1時間に1000wのエネルギーをさします。例えばもしあなたが、40wの電球を5時間使用したならあなたは200w、もしくは0.2kwを使用、となります。 エネルギー保護は必要ではないエネルギーを無駄に使わず減らす、という意味があります。二酸化炭素や他の汚染物質を環境に放出するのを減らすのもまたエネルギー消費を減らします。ヒーターやエアコンの温度を調節すること、電気量の少ない蛍光灯を使ったり、すきま風をふせぐために戸や窓に「にまいはだ」をつめたり、温水暖房の設定温度を下げたり、電灯や使っていない電化製品のスイッチを切ったりするなど、人々がエネルギー保護のためにできる多くの簡単な方法があります。 【Getting Ready 準備する】 生徒用ページ「Home Audit(家点検)」のコピーを各々の生徒分用意します。地域で使用されている通常の電気メーターがどのタイプかを調べます—デジタルかダイアルメーターか。もしダイアルメーターが主流であれば、網かけページの「電気メーターの読み方」を作成します。電気メーターがデジタルであれば生徒は単にメーターのkw/時の数字を読めばすみます。また、地域の電気会社に尋ね、どのような方法で発電されているかも知っておきましょう。 【Doing the Activity アクティビティのすすめ方】 1.生徒に日常生活の中で使っているエネルギーをリストに洗い出すように問いかけます。検討:最もエネルギーを使うのはどれですか?電気を使うのはどれですか?なぜ私たちが電気を無駄に使うと問題なのですか?生徒に発電(別のエネルギー利用)と大気の汚染の関係を理解させます。 2. 生徒用ページ「Home Audit(家庭点検)」のコピーを配り、生徒の自宅で1週間にどれくらい電気を使用しているか測定し、省エネルギーの方法をみつけられるよう助けなるためのエネルギ−点検について説明をします。 3.家庭で1週間に使用する電気のkw/時(1kw/時、は1時間に1kw消費するエネルギー量)を測定するために、週の最初と最後に自宅の電気メーターを読み取るように説明します。ダイアル電気メ−ターの読み方を説明している図表の網かけページ「電気メーターの読み方」を利用します。もしデジタルの電気メ−ターであればメーターのkw/時の数字をそのまま読めばわかります。集合住宅のアパートに住んでいる生徒のために、電気メーターの設置場所に行けるように住宅の管理人と話すように提案します。 4.1週間を通して生徒は生徒用ページの他の項目を埋め完成します。生徒の発達段階によって、家庭でおとなに手伝ってもらってエネルギー点検することを提案します。 5.週の終わりに忘れないようにもう1度メーターを読み、1週間でどれくらい量の電気を使用したのかを計算します。全ての結果の計算書を用いてクラスの総計を集計し、誰でもが見ることができるようにします。 6.生徒に結果を分析させます。1週間の中で電気を使用した総計と平均はどのぐらいですか?省エネルギーの方法を考えることができましたか?例えば、部屋を離れるときは電灯を消す、車を輪番で使うカープルを利用する、自転車に乗る、公共交通機関を利用する、冷蔵庫の扉はできるだけ速やかに閉める、両親が新しいものを購入する時、省エネルギー効果のあるものを買う、などです。 7.生徒に家庭で自分たちが使用しているエネルギー量を減らすための行動計画を立てさせましょう。 【Enrichment 応用・発展】 ■長期間にわたって電気のkw/時の数字を追跡し続けられるよう、生徒に電気メーターを読ませたり、電気料金の請求書を見させたりします(電気料金の請求書には毎月の使用kw/時の数値が記載されています)。毎月の電気使用量は1年を通して大体定量ですか、それとも上がったり下がったりしていますか(グラフ作成によって電気使用量を分析することができます)。1年を通じた使用エネルギーの増減についてどのような説明ができますか? ■ 家庭でのエネルギー点検するのと同時に、学校におけるエネルギー点検、あなた方の地域の電気○○会社(=electric utility company、訳分からず)に連絡をとり、専門的に電気量点検をしているかどうかを尋ねてみましょう(Appendix4に学校でのエネルギー点検のためのいくつかの情報源を挙げています)。そして学校での省エネルギー計画を構想し、実行します。計画の一部で、例えば、生徒にはコミュニティにおける市民であること、校内で教室を離れるときに他の生徒が電灯を消すこと、などが教育できます。 ■ 学校の校庭管理者や、高木や低木などの樹木植える方法によって省エネルギーにとりくんでいる景観設計士や街の森林管理者に尋ねます。例えば、冬風からさえぎったり日陰をつくったり、ビルへの涼しい風の通り創るために高木や低木を植えるのをすすめている専門家です。そしていくつかのお薦めの実行方法を計画立案し実行します。このアクティビティはガーデニングやエコロジー、植林の勉強のような他の章と融合することができます(アクティビティ31「Plant a Tree」参照)。 ■ 生徒に太陽光発電住宅や地下建築住宅などエネルギー効果が高くなるように設計された家を調べさせ、また他の省エネルギー技術を調査しグループで報告します。
Activity 92 ライフスタイルを見直そう A Look at Lifestyle
翻訳 かくたなおこ 過去の、環境や自然資源に対する北米インディアンやアメリカ開拓民たちの態度を検 討することで、生徒は自分達のライフスタイルを見直し、シンプルな生存と、近代的 な技術に支えられた生活との違いを考えることができます。 【Objectives ねらい】 ・ 生徒はわたしたちの使うものや資源は、私たちの基本的なニーズを満たし、わた したちの生活様式を維持し、贅沢も提供していることを理解する。 ・生徒は彼ら自身のライフスタイルと伝統的な北米インディアンや初期の開拓民た ちのライフスタイルを比較する。 【Assessment Opportunities 評価のポイント】 ・調査と学級での議論に基づいて、生徒に生徒用ページ「ライフスタイルを見直そ う」に記入させる。学級を三つのグループに分ける。伝統的北米インディアン、初期 開拓民、今日。グループで話し合い、「ライフスタイル」についての声明を、三つか ら五つのもっとも重要な項目に限定していく。 【Background 背景】 200年以上も前に定住した開拓民にとって、アメリカの自然資源は無限にあるように 思えました。開拓民の到着の何百年も前から、北米インディアンは48州全体に居住し、 農業と狩猟を行っていました。農業のためや獲物を得るために火入れをしていました。 いくつかの部族は、遊牧民で、いくつかは定住者でした。そして、彼らすべてが、土 地の自然資源を活用していたのです。 同様に、初期の開拓民たちは、同じ資源を食糧と住宅のために使いました。最初は、 彼らの資源に対する影響は小さく、資源の持続可能性に対する脅威も小さいものでし た。しかし、次第に、小さな自給自足の定住地が、農業や森林からの製品を大量に要 求する都市に変わっていったのです。野生生物は毛皮を、革を、そして食肉を提供し ました。木材は18世紀にもっとも一般的に使われていた建築資材でしたし、燃料にも なりました。 人口と経済が拡大するに連れ、開拓民たちは、フロンティアを西へ西へと押し進めま した。定住者たちは、自分たちの製品のために森林を伐採し、野生生物を狩りました。 時には、定住地や農業にとって邪魔だからという理由で、森林を伐採し、焼き払いま した。 膨大なひろさの森林がだんだんと農地や家畜の放牧のための草地に転換されて いきました。1850年までには、合衆国東部を被っていた森林の7600万エーカーの土地 が、農地に転換されたのです。 【Getting Ready 準備する】 生徒用ページをコピーする。 【Doing the Activity アクティビティのすすめ方】 Part A わたしたちに必要なものは? 1. 生徒に生きていくために必要なものは何か尋ねる。(例えば、食べ物、水、太陽、 家、アパート、店、両親、電話、交通、ガスなど) 出てきたものを板書する。 2. それぞれの生徒に、書き出したリストを書き写させ、項目の横に次の文字のいず れかを記入させる。 S: すべての生き物に必要不可欠なもの。 M: わたしが、いまのライフスタイルを維持するために必要なもの。 L: 必要ないが、あるといい。わたしの生活をより便利に、あるいは感じよくしてく れるもの。 3. 黒板あるいは模造紙に、三つの欄を書く。S-Survival生存、M-Maintain維持、 L-Luxury贅沢。生徒に、それぞれの欄に少なくともひとつの項目をあげてもらいなが ら、学級全体でのリストを作成する。 4. 生徒に三つの欄を注意深くみてもらう。次の質問について話し合う。 ・生存のために必要不可欠だとされている項目で、本当はそうではないもの。それ はなぜ。 ・ 一つの欄以上の欄に重複しているものに。それはなぜ。 ・あるものの必要性を判断する基準は何。 ・現在の生活を維持するためのものにあげられているもので、どれが本当は贅沢品 か。 ・ あるものを贅沢と判断する基準は何。 ・贅沢品リストのもので、あなたのライフスタイルの急激な変化なしで、なくても いいものはどれ。大きく変化させるとすれば。 ・贅沢品があることで、誰が得するか。どのように。なぜ。贅沢品を諦めることで、 誰が得をするか。どのように。なぜ。 5. 最後に、生徒にそれらの物がどこから来たか尋ねる。(話し合いで、すべてのもの が結局は自然資源から来ていることに気づくように、導く。) 資源には二つのタイ プがあることを説明する。再生可能なものと再生不可能なものだ。(再生可能なもの と再生不可能なものについての議論についてはActivity 14を参照) 三つの欄の項目 について、再生可能な資源から作られているものについてはRを、再生不可能な資源 からのものにはNを、どちらの資源からでも作られているものにはBを書き込む。s 6. 生徒に、これから2-3時限を使って、伝統的な北米インディアンと初期の開拓民が 生活の中でどのように資源を見ていたか、使っていたかを学ぶことを伝える。 Part B 地球の尊厳 1. ラコタ族[Sioux]は聖なるパイプとサークルの伝説をわたしたちに伝えてくれる。 伝説はすべてのものの統合と生と死、季節と星、すべての生き物と生きていないもの 相互の循環・サイクルのバランスを描写している。伝説はわたしたちに、地球のシス テムの循環・サイクルは、人類が最初に現れるずっと以前に確立しており、人類もそ のサイクルの一環であり、変化の影響を受けているのだということを教えてくれる。 生徒にこの伝説から「白いバッファローの子どもの女性と聖なるパイプ」のバージョ ンを生徒用ページから読んであげる。あるいはコピーして配布し、読ませる。伝説を 朗読した後、生徒にコピーを配って読ませる。 2. 次の質問について話し合う。 ・このお話は何について語っているのだろうか。 ・白いバッファローの子どもの女性の聖なるパイプの部分は何か。これらの部分は 何を意味しているのか。(すべてのものの統合といのちのサイクル) ・彼女が、人々に「よい赤い道」の方向に向うようにと話すとき、彼女は何を意味 していたのだろうか。(自然と調和した生活をすること) ・彼女は、人々に、6つの場所にパイプを捧げる方法を見せた。空、地球、4つの聖 なる方角。これらの場所は何を意味していると思うか。(自然の力) なぜ、あなたは これらの場所が大切なのだと思うか。(すべての自然の力はつながっている) ・お話が、「それから人々は、自分の回りのものは、パイプの部分のように、自分 たちにつながっているということを覚えておく時、ずっと幸せに暮しました」という 時、どんなことを意味しているか。 ・わたしたちは、植物、動物、人々、残りの地球に、自分たちの行うことによって どのように影響することができるか。地球の面倒をみ、地球を未来においても力強い 健康なものに維持するためにできることは何だろう。 3. 生徒に地域のインディアンの部族の伝統的なライフスタイルの習慣を調査させる。 (学校で、地域の図書館で、地域の博物館、大学で) ・食糧はどのように得ていたか。(狩りをするのか、農業をするのか、魚はとるの か) ・どのように食べ物を調理したか。 ・ どのように暮していたか。(平原で、森林で、川辺で、海辺で) ・家はどのようなものか。 ・ 交通手段は何か。(ウマ、船?) ・エネルギー資源は何だったのか。どう使ったか。 ・衣服はどのようなものだったか。何から作られていたか。 ・ どのような工芸品を、彼らは残しているか。(宝石、篭、陶芸、武器) 4. 生徒に自分たちでこれらの質問に答えさせる。それから調査の結果と比較してみ る。 5. 生徒の発見したことを共有し、ライフスタイルの違いについての学級討論を行う。
Activity 96 Improve Your Place あなたの場所をよくしよう
翻訳者 関典子 リード文 どんな生き物にもそれぞれ生息場所があります。生息場所とは、その生き物の住む場所であって、その生き物のニーズに合致する場所のことです。人間にとっての生息場所は、その人の暮らすコミュニティです。このアクティビティでは、service learning project を計画・実施し、それによって自分たちのコミュニティの環境に前向きな変化を生じさせることに焦点をあてます。 OBJECTIVES ねらい ■自分たちで地域を改善するためのやりかたをいくつか考える。 ■地域を改善するための計画をつくり、実施する。 ASSESSMENT OPPORTUNITIES 評価に活かす ■生徒が計画を発表する際に、その問題に関わる意思決定の責任者・集団から、生徒の計画やプレゼンテーションの綿密性や明確さについてフィードバックしてもらう。 ■プロジェクトを完了したら、(1)プロジェクトが効果的なものだったかどうか、自分たちで特定した基準に基づいて評価する (2)プロジェクトから生じた影響のあらましを、予測されたもの、予想外だったもの双方について説明する (3)どうしたらプロジェクトをより効果的なものにし得るかについて、今後の段階を考えたり、同様のプロジェクトに取り組もうとするほかの人たちに提供できるヒントを考えたりすることで、さらに考えを深める。 BACKGROUND 背景 生徒たちは、校内や近隣で行なう改善プロジェクトをいくつか検討する必要があります。 単純なプロジェクトには以下のようなものがあるでしょう——花、草、潅木、木などを植える。ベンチを塗る。フェンスを設置する。壁の落書きを消す。ゴミを減らす、またはなくす方法を見つける。壁画をデザインする。 アースデイ(4/22)、Arbor Day (日付は州によって異なるので、自州の森林担当官に問い合わせてください)、歴史的人物や地域のリーダーの誕生日などに合わせてプロジェクトの計画を立ててもよいでしょう。 GETTING READY 準備する プロジェクトに着手する前に、まずどんな範囲のプロジェクトにするか、どのような限界があるかを検討しましょう。プロジェクトの対象となる地域について単に調査を行ない、責任者に対して改善のため提言を行なう、ということもできます。あるいは、計画を実施に移せるよう、予算についてPTA、学校運営委員会、地域の園芸同好会garden club などに協力を求めてもよいでしょう。生徒たちがプロジェクト対象地域の意思決定に責任を持つ個人や集団に対して計画を提示できるよう、必要な手続きをとってください。service learning projectや環境行動プロジェクトの計画と実施についてさらに情報を望む場合は、www.plt.org の GreenWorks! Guide を参照してください。 DOING THE ACTIVITY アクティビティのすすめ方 1. 生徒たちに、校庭またはプロジェクト対象地域を表現する形容詞をできるだけたくさん書き出してもらいます。——場所の物理的特徴を表わしているのはどれか。その場所によって生じる気持ちを表わしているのはどれか。その場所のここが違っていたらいいのに、と思うところはあるか。 2. 生徒たちとその場所に調査に行きます。その場所について、気に入る点と、問題がありそうな点(例−ゴミが多すぎる、草が枯れている、木が足りないなど植物が不足している、土が流出している箇所がある、遊具、水飲み場、ベンチなどが壊れている、など)を調べてもらいます。 3. 調査しながら簡単な見取り図を描いてもらいます。カメラがあれば、観察したものの写真を撮ってもらってもよいでしょう。 4. 可能であれば、その場所を利用する人にインタビュー調査を行ない、どうしたらその場所がよくなるかについて意見を集めます。 5. この第一次調査の後、生徒を手伝って、この場所の現状を大きな一枚の見取り図にまとめます(格子状になっていると便利)。木を示すには円、遊具は三角など、単純な記号を使ってもよいでしょう。 6. グループごとにブレインストーミングで、この場所の改善策を出してもらいます。自分たちのグループで出た改善策をクラスに提案してもらいます。出た案は黒板に書き、どの案をやってみたいか投票してもらいます。 7. 生徒を手伝って、このプロジェクトを実施するためにPTA,学校運営委員会、あるいは他の意思決定責任者を説得する必要があるかどうか検討してもらいます。支援してくれる保護者、個人や団体など地域内での協力を仰ぎたい場合もあるでしょう。 8. クラスをいくつかのチームに分け、みんなで決めたゴールを達成するため、以下の準備をチームで分担してもらいます。 ■どんな背景があるか——この場所は何の場所か。誰が使用しているか。このプロジェクトは何のために必要か。 ■どんな問題があるか——この場所についてどんな調査を行なったか。調査からわかった問題点にはどのようなものがあるか。その問題があるのは、この場所のどこか。 ■提言——その問題を解決するにはどんな行動がとれるか。どの行動がいいと思うか、それはなぜか。今後はどのようなプロジェクトがあり得るか。 ■プロジェクトの詳細——誰に協力してもらうか。費用はどのくらいかかるか。実際の作業をするのは誰か。コミュニティはこのプロジェクトから何を得るか。 ■プロジェクトの見取り図——現在この場所はどうなっているか。プロジェクト完了後はどうなるか。 ■どんな結果が期待されるか——自分たちはどんな結果を達成したいか。プロジェクトが成功したかどうか、どのようにしたらわかるか。 9.第一案ができたら、次の質問を利用して、自分たち自身で案を評価してもらいます。 ■このプロジェクトを正当化する充分な証拠はあるか。 ■他にどんな行動をとり得るか。 ■ I自分たちの提案している行動は最善のものか。それはなぜか。 ■このプロジェクトから生じる生態系上・社会的・経済的影響はどのようなものか。 ■法的な影響はあるか。あるとすれば何か。(保護者に法律家がいる場合は、きいてみてください。) ■自分たちには、このプロジェクトに必要な技能、時間、材料や道具等があるか。ない場合は、誰に助けてもらったらよいか。 この評価を利用することによって、生徒たちは計画を修正できます。政策決定者・集団に計画を提示する際には、上記の質問に答えられるようにしておく必要があるでしょう。 10.ワープロやプレゼン用ソフトウェアを使って、計画の最終案をまとめてもらいます。 11.生徒が政策決定者・集団に計画を提示し、同意を求めるのに協力します。 12. 同意が得られたら、生徒が計画を実施するのに協力します。 Enrichment 応用・発展 ■その場所に関する生徒たちの改善案をすべて盛り込んで、クラス全体で一枚の「夢の場所」の絵にまとめます。 ■生徒たちが州や自治体の森林局に連絡をとり、樹木や潅木を利用して学校を改革するプロジェクトについて情報を得られるようにします。 ![]() ![]() 20Environmental Exchange BoxIntroducatorydiversity 環境交流文通箱 Enironmental Exchange Box77 「環境のプレゼント箱」を交換する 環境交流文通箱 77 「環境のプレゼント箱」を交換する リード文 環境交流文通箱を準備することで、生徒たちは、自分たち自身の地域のことと、そこで何が特別なのかについて、よりよく学ぶことになるでしょう。 目標 生徒は彼らの地域の環境の特徴を知り、他の地域と比較する。 評価の機会 ・ 環境交流文通箱を検分した後、生徒に二つの地域の共通点と違いをリストにさせる。 ・ 生徒にいまの地域に留まるメリットは何か、新しく学んだ地域に移動することのメリットは何かを考えさせる。 ・ 生徒に自分たちの「理想のコミュニティ」の特徴はどのようなものかを説明させる。また、なぜ他の人々もそこに住むことを選択するかを説明させる。 準備する このアクティビティを行う前に、箱を交換する相手を見つける必要があります。わたしたちがお手伝いします。次のページの申込書(あるいはPLTオンライン)を書いてPLTに送って下さい。わたしたちが他の教育者と組み合わせを進めます。相手を見つけるために4週間は見て下さい。 安全対策 多くの州に動植物素材のものが州境を越えることについての制約が法律で決められています。箱を送る前に、地域の農業委員会、郡や州の関係機関と連絡をとり、確認しておきましょう。 アクティビティの進め方 1. 「交流パートナー」の住所と名前が確定した段階で、世とに他の地域の生徒と「環境」を交換することを告げます。生徒が交流する相手は、生徒の住んでいる地域の環境のことについてあまり知らないことを説明します。生徒が、交流パートナーに、自分たちの地域のことを教えるために何を箱に入れるかに責任を持っています。 2. 生徒と箱に入れるものについてブレーンストーミングをします。それから生徒を調査、収集、準備に分けて責任を分担します。次のようなものを入れることを考えてみましょう。 ■ 地域についての概要、生徒によって書かれたもの ■ 地域の生態系の写真のコラージュ(海浜、沼地、砂漠、都市環境など)、生徒が撮影したもの、あるいは新聞、本、雑誌からとったもの。 ■ 地域独特の植物や動物について、あるいはさまざまな動植物についての絵も入っている本 ■ 生徒の集合写真、学校、広場などの写真 ■ 地域の動物の声も入っている撮影ビデオ ■ 生徒のお気に入りのものや場所について生徒が書いた物語 ■ バーモントならメープメシロップ、アリゾナのピーチジャム、カリフォルニアのデーツ、ジョージアの桃など、地域の特産食品のサンプル。 ■ 地域の文化的イベントやお祝などについての説明や写真 ■ 地域の自然物を代表するようなもの。(木の葉、木の実、松ぼっくり、押し花、岩、貝殻など) ■ 地域の音あるいは口頭での報告など、生徒が準備したもの ■ 近隣のすべての木(あるいは他の自然物)についてのフィールドガイド、生徒が作成したもの。 ■ 地域環境問題についての説明や新聞記事をさまざまな観点から。 電子メールによって、自発的なコミュニケーションや学び合いを促進することが可能です。 3. 相手から箱が届くのを待っている間に、生徒が相手の地域のことについて知っていることは何かを尋ねます。大きな都市、地理的特徴などをあげることができますか。そこの気候はどのようなものでしょうか。生徒の考えをボードに記録しておきます。 4. 箱が届いたら、生徒と共に開封し、中身を確認します。それから、生徒に二つの地域を比較させます。例えば、気候はどう違うか。動植物で両方にいるものはありますか。人々の暮しに違いはありますか。 5. 生徒に、何が一番好きだったか、そこで住むとすればどのような生活になると思うかについてのプレゼンテーションを作成させます。例えば、生徒は箱の中のお気に入りのものを絵に描いてみる、相手の地域での模様を現わしている絵を描いてもらいます。あるいは、箱の中のものについての印象を創造的な方法で表現してみます。例えば、他の地域における空想上での探検物語りなど。 6. すべての生徒に礼状を書いてもらいます。箱についての印象な何が一番好きだったかなど。交流パートナーとの関係を続けるために、受け取った箱の中身についての質問を出してみる、あるいは相手の地域についての一般的な質問を出してみましょう。たぶん、生徒は特定のことについてもっと情報が欲しいと思うかもしれません。手紙と質問を送り、返事を待ちます。 発展 ■ 保全の概念について環境交流箱を使って議論することができます。環境交流箱に入れる製品を作るのに使う資源を保全するためにどのような行動がとれるでしょうか。 ■ 地域の新聞社に連絡をして、交流箱の開封を記事にしてもらえるようにしましょう。生徒がプレスリリースを書くのもいいでしょう。( アクティビティ60「みんなに知らせよう」を参照)
22Trees as HabitatsIntroductoryinterrelationship
68 木は動物のすみか p.108 リード文 葉がついた枝からからまった根まで、木々は動植物に棲息場所を提供しています。このアクティビティで、生徒は木の中、上、周囲で生きている動植物の調査をし、木にどれほどこれらの生き物が依存しているかを発見します。 目標 ■ 生徒は動植物が、生存のために木々にどのように依存しているか、そして木に影響しているかを描写します。 ■ 生徒は一本の木を使って、有機体の相互依存とは何かを特定します。 評価の機会 ■ 生徒に、木に対してあたかもインタビューしたかのような記事あるいは物語を書かせます。インタビューあるいは物語の中で、木々は植物と動物とではどのように相互依存が違っているか、またそれぞれの影響が違っているかが明らかになるでしょう。 ■ 生徒が校庭や近隣の木々を訪問した結果を記録することができるような簡単な月表を作ります。生徒に、つぼみ、葉、新たな成長、動物や昆虫、鳥や人間の活動について観察したことを書かせます。月表が完成したら、その記録から引き出せる結論は何かを考えさせます。 ■ 地域にいる10種類の動物のリストを配ります。両生類、は虫類、昆虫や鳥を含むようにします。それらがどのように木々と関連しているか、あるいは関連していないかを描写させます。 背景 「生息地 habitat」というのは植物や動物が生きていくために必要なものを得る場所のことです。必要なものとは、食べ物や水、住処、子育て空間などです。ある生息地というのは、ライオンにとっては100平方マイル(259平方キロメートル)の草原である場合もありますし、昆虫にとっては一本の木の場合もあります。一本の木が、有機体の生息地の一部であったり、あるいは生息地のすべてであったりもします。例えば、カシはリスに食べ物を提供し、カラスの巣作りの場所になります。しかし、地衣類やコケは必要なものすべてをその木の上で得ることができるのです。 倒木や、立ち枯れの木ですら、数多くの生物種のための住処を提供します。木登りカエルや甲虫は、倒木の樹皮の下に住んでいます。キツツキや他の鳥は倒木に住んでいる昆虫を餌にします。シジュウカラはキツツキがつくった穴を巣にします。リスやdeer miceネズミは穴に食べ物を貯蔵します。 準備する パートA 『おやすみ、ふくろうGoodnight, Owl!』の本を準備します。(読書による発展を参照) 落ち葉、枝、樹皮、果実、木の実、など、動植物の生命活動を示すものを集めます。(示すサインとしては、噛み跡、トンネル、ボロボロになったもの、卵のケース、網、汁、コケ、地衣類、あるいは真菌類) パートB この活動を始める前に、生徒が調べることのできる何本かの木がある場所、あるいは木立を見つけておきます。もし、生徒が「里木」を見つけてあるのであれば、この活動でもその木を使うようにします。(アクティビティ「里木」を参照する。) ■ 戸外での危険や障害について点検しておくこと。穴、鋭い突起物、有毒な、あるいはかぶれる植物など。 アクティビティを実施する パートA トリーハウス 1. 生徒に質問する。木々で見たことのある動物は何ですか。木で何をしていましたか。(食べる、巣作りする、休憩してた、など) 2. 物語『おやすみ、ふくろう』を読む。生徒に穴の開いた木を訪ねてきた動物は何だったかを質問する。どんな音を立てたか。そこで何をしたか。木をどのように活用したか。 3. 教室で、生き物の徴(しるし、サイン)を生徒に見せます。それぞれの徴について話し合います。生徒に、これらのサンプルは、動物や植物が木に依存していること、そして、木はこれらの動植物のハビタット、生息地となっていることを示していることを伝えます。 4. 生徒にトイレットペーパーあるいはキッチンタオルの芯を薄紙やペンキ、ニスなどで飾って望遠鏡を作らせます。その望遠鏡を使って、木の生息地を観察します。虫眼鏡を準備するのもいいでしょう。 5. 生徒を木の所へ連れていきます。木の幹や枝に何が生きているか虫眼鏡、あるいは望遠鏡で観察し、描写させます。観察するための十分な時間を取りましょう。次の質問をします。 ■鳥の巣を見つけられますか。葉に噛み跡はありますか。その他、動物の徴はありましたか。 ■周りを走っている動物、木登りしているもの、飛んできたものや飛び立ったものなど、見つかりましたか。 ■木に茂っている他の植物は見つかりましたか。 6. 生徒に木の周りの地面を、葉、枝、樹皮、種、果実に生き物の徴が見つからないかどうか探させます。生徒に見せたのと同じものが見つかるでしょうか。 パートB 木に生きるいのち 1. 生徒を戸外に連れ出して、木を見せます。その木に依存しているかもしれない動植物の名前を言ってもらいます。チャート紙に記録します。 2. 生徒に木に依存しているあるいは利用しているのはどの動植物であるかを調べることを伝えます。どの動物(人間も含めて)が木を訪ねるだけで、どの動植物がそこで生きているかを探ります。葉の噛み跡や、樹皮の穴あるいは掘られたイニシャルなどの生き物の徴や手がかりを見つけるようにさせます。木のどこにそれがあったかを記録させます。 3. 紙、鉛筆、クリップボード、虫眼鏡、あるいは虫かごなどを配ります。生徒は一人で、あるいはグループで木のことを調べる活動をします。見つかった動植物すべての絵を描くことを勧めます。特に、それが何かわからない場合は、ぜひ絵に描いておくようにします。また、耳を澄ませて、動植物の存在を見つける助けにするように伝えます。 4. 生徒が見つけた生き物の名前を調べるためのフィールド・ガイドがあるといいかもしれません。双眼鏡などで樹冠の鳥を詳しく見ることもしたいかもしれません。 5. 教室に戻って、生徒に集めた情報を小冊子、ポートフォリオ、あるいは他の形でまとめさせましょう。生き物のタイプ、居た場所(幹、根、葉など)、木を訪れただけか、あるいは住んでいるのか、など、その他の分類も含めて、まとめましょう。生徒にそれぞれの動植物が、どのような恩恵を木から受けているかを確定させます。観察した動植物についてもっと情報を集める必要があるかもしれません。図表やグラフなどを活用して、見つけたことを描写することを奨励します。 6. 生徒あるいはチームに、発表させます。それぞれのグループのデータを黒板に記録し、全体での発見を図表にまとめます。次のような質問について、話し合います。 (ア) ■木の幹で見つけたものは何ですか。 (イ) ■木の枝で見つけたものは何ですか。 (ウ) ■木に住んでいる動植物から、木はどのような影響を受けますか。どの生き物が木にとっては有害でしょう。どうしてそう思うのですか。木に利益を与えているのはどれですか。どのように? バリエーション・発展 都市環境 もし、廻りに木や木立がない場合、ドル、橋、など他の構造物を活用します。ビルは都市の大部分を構成する構造物ですが、動植物に住処を提供しています。(特にヒトに) 生徒にビル、橋、その他の構造物を、家屋、事務所、コミュニティセンターなどと比較してみます。中に生えている植物(観葉植物、植木、かびなど)ものや、あるいは外側(コケ、芝、地衣類)をすべて考えてみるように言いましょう。中を住まいにしている動物は何でしょうか。(人々、ネコ、イヌ、金魚、ゴキブリ、ネズミ、ハエ)あるいは外側(鳥、アリ、ハチ)はどうでしょうか。これらの生き物が、その構造物にどのように依存し、そして逆に、構造物や人々にどのような影響を与えているでしょうか。 生徒に、個人あるいはチームで、建物、構造物の内外にいる動植物を調査させます。構造物のどのような特徴がこれらの生き物を引き付け、支援するのかを考えます。 生徒にパートBの5,6と同じようにプレゼンテーションをさせます。(構造物の住処に合うように、質問を変えます) Enrichment ■ おやすみ、ふくろうを呼んだ後、工作紙と疑似羽を使ってを作ります。もう一度物語を読んで、生徒に動物の役を演じさせます。 ■ 生徒が一年間の他の機会に木を訪ねて調べる機会を設けます。それから、季節ごとに見つけたことを比較させます。あるいは共同で「木の一年」壁画を完成させます。 ■ 生徒にデジタルカメラで記録を取らせることもできます。後で、生徒は写真を使って、ワープロやプレゼンテーションのアプリケーションで、チラシ、冊子、ニュースなどを木の住処について作成することができるでしょう。 ■ 他の生き物のための住処になってしまわないために、木がしている適応にどのようなものがあるでしょうか。生徒は地域の樹種について調査することができます。例えば、海岸のレットウッドの樹皮はたくさんタンニンを含んでいることで、昆虫やカビから来る病気を防いでいます。
39 Energy Sleuths
エネルギー資源はいろいろあります。あるものは再生可能で、あるものは再生可能ではありません。このアクティビティでは、生徒はさまざまなエネルギー資源について、使う上での利点、短所、そしてエネルギーがどのように日々の生活の中で使われているかを学びます。 目標 ■ 生徒はエネルギー資源の違いが解るようになります。 ■ 生徒たちは、エネルギー資源について、経済、社会、そして環境的側面から、賛否を議論します。 ■ 生徒たちは、日常生活でのエネルギーの使用について、描写します。 評価の機会 ■ エネルギー資源について発見した情報を、グラフや表のアプリケーションを使って整理します。例えば、表にエネルギー資源の名前、入手方法、用途、利用についての賛否両論などを含めることができるでしょう。 背景 エネルギー資源は再生可能なものと非再生可能なものに分けることができます。非再生資源とは、量が固定しているもののことです。ということは、使ってしまうと、永遠になくなってしまうものです。例えば、化石燃料は何百万年もかけた長い自然のプロセスでできたものです。わたしたちが手に入る限りの化石燃料を使ってしまえば、追加されるのは、あらたに数百万年の後になります。 一方で、再生可能資源は、自然のプロセスあるいは資源管理によって、増やすことができるものです。バイオマス、太陽光、風、そして水力が再生可能な資源の例です。バイオマスは、植物素材から作られた燃料で、木材、農業廃棄物、動物の廃棄物などを含みます。木材が燃料に使われると、新しい木が、自然に種をまかれるか、あるいは人間によって植林されます。そのようにして、供給が新たになっていくのです。 例えば風力や太陽エネルギーなどの再生可能な資源のあるものは、恒常的に、あるいは永遠に新たに生まれています。その他の資源、例えばバイオマスなどの場合は、しっかりと管理される必要があります。もし、人々が、新たに生み出される以上に使ってしまえば、これらの資源の供給は限られることになります。 すべてのエネルギー資源は、長所と短所を持っています。わたしたちがエネルギー資源を使う時、コスト、長期的短期的な供給見通し、使うことによる環境や社会的影響などの側面を考慮に入れる必要があります。(それぞれの資源についての解説については生徒用ページを参照) 準備する 生徒用ページのコピーを、パートBで分けたグループ数分準備する。エネルギー資源について、図書館の資料などを準備するのもよい。生徒にインターネットで検索させるのもいい。米国エネルギー庁のウェブサイトには最新情報が乗っています。 アクティビティをすすめる パートA スーパーヒーロー・パワー 1. 生徒にスーパーヒーローの絵を描いてもらう。テレビ、本、コンピューター・ゲーム、映画などで知っているものや、あるいは自分自身の創作でもいい。その絵の中に、そのスーパーヒーローたちが、超人的なことをするための力をどのように得ているかを描いてもらう。 2. 生徒に描いた絵を共有してもらい、力の源について説明してもらう。 3. エネルギーという単語を導入する。そして、エネルギーとは、人々、植物、動物、物に対して、動いたり変化したりする力を与えるものであることを説明する。人々が、人間の諸活動を行うのに、どのようにエネルギーを得ているかをリストにする。(食べ物から、電気から、ガソリンから、その他)
Activity 14 Renewable or Not? 再生可能か不可能か 【多様性】
翻訳者:足立恵理 提出日:2006.07.03 リード文 生徒たちはしばしばどの資源が再生可能な資源か、再生不可能な資源か判別することができません。このアクティビティでは、生徒たちはこれらの言葉の意味を学び、天然資源の持続可能な活用がなぜ大切なのかに気づきます。 Objectives ねらい ■生徒たちは再生可能資源と再生不可能資源を特定し、定義でき、その違いを説明できるようになる ■ 生徒たちは再生可能資源を持続可能に活用するための要因を理解するために、社会における再生可能資源と再生不可能資源の利用を実際に演じるシミュレーションに参加する。 Assessment opportunity 評価のポイント それぞれの生徒に自分の言葉で再生可能資源と再生不可能資源とは何かを書かせる。そして、次の質問に答えてもらう。 1. 資源が再生可能だったとして、それは人々がどんなことをしようとも持続していくことを意味するのだろうか?あなたの考えを説明しなさい。 2. 天然資源がいかに早く使い尽くされてしまうかを決定する2つのもっとも重要な要員とはなんだろうか? 3. シミュレーションをもっと現実的なものにするために、一つだけ変更を加えてみよう。それはなぜか? パートAのために チームどうしのの話し合いを聞いて、異なる意見を聞き、合意形成に向かうためにどうやって協働したらよいかについて書いてみよう。 Background 背景 天然資源はわたしたちが住居、衣服、移動、暖房、調理などに使う原料である。その中にはわたしたちが吸う空気、飲み水、耕す土地、生活や娯楽に使う空間が含まれている。つまり、それらはわたしたちがニーズや欲求を満たす自然環境の中の全てのものをさすのである。わたしたちはそれらを二つのカテゴリーにわけることができる:再生不可能資源と再生可能資源である。 再生不可能資源の量は測定不能で、あるいは有限である。例えば化石燃料は数百万年の時間と自然のプロセスを経て形成された。もしわたしたちが使える化石燃料の全てを使ったら、少なくとも数百万年間はわたしたちは化石燃料を使えなくなる。銅やその他の再生不可能資源は数十億年前、巨大な星の爆発している時期に形成された。これらの再生不可能資源は、地球上の自然のプロセスの中では形成されない。わたしたちがそれを手にするただ一つの方法は、他の惑星で採掘することである。 再生可能資源は自然あるいは人間の手によるプロセスで補充することができる。例えば、木々は自然に死ぬあるいは伐採されたとしても、新しい木々の種をまき、あるいは人間の手によって再び植林される。また、人間が家畜を消費してしまったとしても、新しい動物は絶えず生まれる。大陽エネルギーや風力エネルギーは、絶えず、あるいは永久的に再生され、蓄積されていく。 再生可能資源は注意深く管理される必要があるということを理解することが重要である。人々は再生可能資源を再生できないようなやり方で使うこともできる。例えば、1900年代の初頭、リョコウバトが乱獲され、その数は次第に減少し、絶滅した。草原は過放牧によって土壌はその植物の生命をサポートする能力を失い、その領域は砂漠のようになった。地下水の供給は降水量がトリックルダウン効果で地下水を補充するより早く汲み上げられる。 人々が再生可能資源をその能力を減少させることなく使うことができる最大の割合をsustainable yield (持続可能収率?)と言う。例えば、木材の持続可能収率は、森林が育つことのできる量だけを伐採することを意味する。この項目は水や野生生物(wildlife)にも当てはめることができる。持続可能収率はどの資源のものも地域から地域へ広がり、多様な管理の実践を通して改善することができる。 人々が天然資源をリサイクルし、再利用する時は、需要を減らし、エネルギーを節約し、公害を減らす。人々がアルミ缶をリサイクルすれば、“新たな”アルミ缶をつくるためのボーキサイトを掘らなくて済む。アルミ缶はリサイクルし、何度も新しい缶や他のアルミニウム製品に作り替えることができる。アルミのリサイクル缶の製造は、ボーキサイトの鉱石からアルミ缶を製造するのに比べて95%のエネルギーの節約になる。一年間でアルミ缶のリサイクルによって節約されるエネルギー量は、ワシントンD.C全体の4年間分の電燈に使う電気量に相当する! 紙の生産において、紙の繊維がリサイクルされず、新しい木の繊維が紙の生産のサイクルに追加されるので、その需要の均衡はより複雑化するだろう。しかし、再生紙の生産にかかるエネルギーは、新しい紙をつくるのに費やすエネルギーの40%より少ない。そして、リサイクル紙の生産の場合新しい紙をつくるより70%も少ない水の汚染で済み、温室効果ガス、微粒子、その他の汚染物質による大気汚染については言うまでもない。2003年には米国ははじめて、消費されている紙の50%以上をリサイクルした。これは、5000万トンの紙が廃棄物の流れに乗らなかったということになる−それはエンパイアステイトビル230杯分/1年に相当する。まとめると、再生紙は紙の製造における廃棄物を60%以上近くも減らすのである。 Getting Ready 準備する 生徒のページのコピーを4人一組のチームに渡す。実演に使う素材を用意する。 Doing the Activity アクティビティの進め方 Part A 分類する 1. 再生可能資源、再生不可能資源の2つの項目を黒板に書く。生徒にそれぞれの定義や例をいくつかあげてもらう。 2. 4人グループに別れる。各チームは一つか二つの文章の定義に達するよう、いっしょに考える。 3. それぞれのチームに生徒のページのコピーを配布する。手がかりカードは切っておき、一つのチームメンバーに一つ配布する。 ☝ グラフィックのソフトを使って、生徒に概念図を書かせてもよい。 4. 生徒たちは手がかりカードを読み、他のチームメンバーと情報を共有する。そして、各チームはそのわずかな情報を使って、“再生可能資源”と“再生不可能資源”の定義を総合する。全員がそれぞれの手がかりカードを理解し、チームでの定義に合意する。 5. 次に生徒のページの質問について話し合う。記録係を一人、発表者を一人指名する。 6. それぞれの質問について、各グループの回答を報告させ、グループ全体で検討する。生徒たちに、早い段階での回答とグループの定義を比較させる。 ☝ 生徒たちはどの実演においても、データの記録や分析にスプレッドシート(エクセルのような表計算シート?)のソフトを活用することができる。 Part B 実演1−ポップコーン・ジェネレーション 1. 大きな瓶か他の入れ物をポップコーンで一杯にする。14枚の紙に次のように記す:“第一世代”2枚、“第二世代”4枚、“第三世代”8枚。それらの紙を袋に入れておく。 2. 14人の生徒それぞれに袋から一枚の紙を引かせる。引いた人は紙になんと書いてあるか他の人に言ってはいけない。これらの生徒たちにランチバッグを与え、これから行う実演の一部であることを説明する。 3. 2人の“第一世代”の生徒に大きなポップコーンの瓶のところに来るよう指示する。瓶の中の食べ物は全世界における再生不可能資源の供給であることを説明する。その生徒たちに好きなだけそれをとってもらう。他のグループが見ている前で、その生徒たちにランチバックをいっぱいにさせる。 4. 第一世代の生徒たちが自分の袋を満たし終えたら、4人の“第二世代”の生徒たちを前に呼び、好きなだけ残りのポップコーンをとるように言う。第二世代が終えたら、“第三世代”を前に呼び、好きなだけとらせる。 5. 生徒たちと世界のポップコーンの供給にどのようなことが起こったかを話し合う。資源の全体量にどんなことが起こったか?それぞれの継承世代にどれくらいの量が残されていたか?“第四世代”のために何か残っているだろうか?実演に参加したどの生徒が。。。。。それともできるだけたくさんのポップコーンをとろうとしていただけだろうか? 6. 実演の中で起こったことと現実世界の中で起こっていることで、生徒たちはどんなことが類似していると思っただろうか? 7. 別の生徒を選んで、実演の別のバリエーションを行うこともできる。例えば、各世代の生徒数を変え、資源の配分はそのままにしておく。あるいは、生徒たちは自分達のバリエーションを工夫することもできる。 ノート−生徒たちは自分達の次にどんな人がいるか考えることなく、好きなだけポップコーンを食べることができる。第三世代の生徒が終えた時、第四世代のためのポップコーンがわずかでも残っていることはほとんどない。たとえ生徒たちができるかぎり食べなかったとしても、少なからずポップコーンを食べ、第四世代にはほとんど残らない。生徒たちは新しい世代が到来しても、その世代にとって有効な資源はほとんどないかほんのわずかしか残されてず、結局は全てなくなるということに気づかなくてはならない。 Part B 実演2−欲望と必要 1.グループを4人一組のチームにわける。各チームにポップコーンを16配る。次に行うゲームではポップコーンは各チームの再生可能資源の供給を表わし、各ラウンドの後に補充されるということを説明する。 生徒たちは好きなだけチームの供給の中からポップコーンをとることができるが、次のことを把握しておく必要がある。 ルール ■ ゲーム終了後、各チームメンバーは集めたポップコーンあるいはキャンディを全て食べてよい。 ■ 各チームメンバーは生計維持のために1ラウンドにつき少なくとも1つぶはとる必要がある。 2.第一ラウンド:生徒たちに各チームのポップコーンの山から好きにとらせる。生徒たちはいくつのポップコーンをとったか、チーム全体でいくつ残ったかを記録する。 3.各グループでいくつ残ったかを明らかにし、その半数を与える。 4.3、4ラウンド以上行い、各グループで生徒のうち誰かが生き残れなくなったら終了する。 5.4、5ラウンド行った後、ゲーム中チームの中でどんなことが起こったかを生徒に共有してもらう。全ての生徒が生き残ることができたのはどのチームだっただろうか?どの生徒がもっとも多くのポップコーンを持てただろうか?どのチームが最も多くのポップコーンの山を集めることができただろうか?どのチームが資源それ自体が再生し続ける限り、それを永久的にキープし続けることができると感じただろうか?これらのチームによって、各ラウンドでどのくらいのピースを取ることができただろうか? 7. グループ全体で話し合ってみよう ■ 持続可能な方法で資源を使う時の利点と不利な点はなんだろうか?(利点:永久に続く、不利な点:自分の使う分をコントロールしなくてはならない) ■ 再生不可能な方法で資源を使う時の利点と不利な点はなんだろうか?(利点:人々は使える資源を好きなだけ使うことができる、短期間で多くの金をつくることができる、不利な点:自分自身や未来の世代の資源の源を破壊することになる)。 ■ この実演において、各グループの人口は同じにしている。しかし現実には、人口は急速に増えている。もしあなたのグループに1人、2人、あるいは3人が加わったら何が起こるだろうか? ■ 次のことは資源の質と量に関して、潜在的にどんな影響を及ぼすだろうか?自然災害は?全ての人に対する教育システムの向上は?病気は?技術システムの発展は? ノート:あるグループはすぐに、あるいは第二ラウンドの後に資源を使い果たしてしまうかもしれない。しかし一つ以上のグループは少なくとも各ラウンドで1つぶのポップコーンを集める方法を解明し、“再生される”べき山を各ラウンドで積み残すことができるだろう。話し合いの間、必ず“持続可能収率”という概念を取り入れよう(背景を参照のこと)。 実演3−グローバル・キャンディー・ジャー 1. 生徒が登校する前に、教室のいろんなところにアフリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニア、北アメリカ、ラテン・アメリカとカリブ海諸国と書いた紙を貼っておく。生徒用に表に沿って地域別にラベルをつけた紙片を用意しておく。表の数字は20〜30人のクラス用である。サイズの異なるグループに対しては、だいたい同じ割合になるようにする。 2. 生徒が登校したら、それぞれに用意した紙を引かせ、地域ごとに割り当てられた場所に移動させる。大きな世界地図を貼り、生徒たちが所属する地域を見ることができるようにしておく。生徒たちは各地域の相対人口を表わしていることを伝える。各グループは地域を代表する“大使”を任命する。 3. 各地域はGDP(国内総生産:1年間でその地域が生産したモノとサービスの総価値)を表わす数のキャンディーを受け取れることを伝える。表に沿ってキャンディーを渡す。 4. 1人につき少なくとも一つのキャンディーが生存のために必要であることを説明する。生徒たちは地域間で自由にキャンディーを交換してかまわないが、任命された大使だけがグループに割り当てられた場所から離れることができる。 5. 15分ぐらいこのゲームを続けさせる。生徒たちに“資源”の不公平について、好きな方法で考えさせる。あなたが見聞きしたハプニングについてノートに書き留めておく。 6. アクティビティの終了を告げる。生徒たちの経験について、次の質問項目を使って話し合う。 ■ あなたは全体的にどんな経験をしましたか? ■ あなたは最初どんな反応をしましたか? ■ 教室を見回して誰が何を持っているかを見た時、どのように感じましたか? ■ あなたは自分が生き残れると思いましたか? ■ あなたは誰かに食糧を求めましたか?どうやって? ■ あなたは自分の食糧で何をしましたか?分け合った?隠した?食べた? ■ 他国から食糧を購入するための十分な資金がない国にとって、どんな選択が有効か? ■ このゲームにおいて、どんな概念が重要だったか? ■ このゲームをより現実的なものにするために何が欠けていたか? Enrichment 発展課題 ■ 生徒たちに調べ学習をさせたり、どこに石油や水、石炭や材木などの資源がもっとも多量にあるかを示して世界地図(あるいは地域の地図)を描かせ、資源の配分とより密接に関係する問題を探させる。教員はクラスをいくつかのグループにわけ、各グループに地域を割り当て調べたり地図を描かせたりすることができる。生徒たちはGNPや消費、エネルギー使用料などを示す地図と地図を比較対照させることができる。生徒たちにこの情報からどんな結論を描くことができるか尋ねてみよう。資源のある場所がグローバルな課題や対立に与える影響はどんなものか、話し合ってみよう。 ■ ピーター・メンツェルの「地球家族」の写真のコピーを入手する。生徒たちにこの本に含まれている国々を割り当てる。各国の平均的家族について読ませ、次の問題に取り組んでもらう。 −どの国の人の方法があなたと似ているか、異なっているか? −家族の財産をその目的(機能)別に分類させる。 −家族はどのようにエネルギーを使っているか?再生可能な方法か、それとも再生不可能な方法か? −その家族がもっとも大切にしているアイテムは何か? −必要なものと必要でないものを分類してみよう。 生徒のページの答え 1. 再生可能:とうもろこし、太陽光、潮力、木々、マグロ、地熱/温泉、風、サケ、水(これらの資源は再生可能と考えられているが、あるものは持続可能ではない資源管理により、地域的に絶滅の危機にある)。 2. 答えはあなたの教室によって大きく変わってくる 3. 答えはいろいろ考えられる。例えば、生徒たちは椅子やその他の家具に使われている材木はプラスチックや金属の代替物に使われていると考えるかもしれない。 4. 答えはいろいろ考えられる。生徒たちは他の材料より安いので再生不可能資源でつくられたものは有効だとと考えるかもしれないし、再生不可能資源からできた素材は軽く、他にも特性を持っているために優れていると考えるかもしれない。 5. もし生徒たちが答えに至らなくても心配する必要はない。また、生徒たちに答えを与えなくてもよい。パートBの実演では、生徒たちにどんな状況においてこのようなことが起こるのかを考えさせるためにある。 6. 太陽エネルギー、風力、潮力 Student page 手がかりと質問 手がかり1 地球上には、石油、石炭、天然ガスなどの限られた量の化石燃料しか存在しない。また、鉄、銅、エステルなどの鉱物も限られ多量しか存在しない。これらの資源は自然のプロセスによってもとに戻すことはできず、また補充に数百万年の歳月を要する。 手がかり2 ある再生不可能資源と再生可能な天然資源はリサイクルおよび再利用が可能である。このプロセスはこれらの資源の供給が枯渇する速度を遅らせることができる。例えば、アルミ缶はリサイクルして新たなアルミ缶や別のアルミ製品に何度も作り替えることができる。リサイクルすることでボーキサイトやアルミを製造するための鉱物を採掘する需要を減らすことができる。他には、石油のリサイクルの例があげられる。あなたの自動車のモーターオイルは再び燃料として、あるいは再精製して潤滑油にすることができる。 手がかり3 再生可能な天然資源は、それらが適切に保護保全される限りにおいて、植物、動物、水などを含む。石炭や石油などの鉱物や化石燃料は再生不可能な天然資源の例である。 手がかり4 森林資源、野生生物、そしてその他多くの天然資源は自然のプロセスによってもとに戻すことができる。植物と動物はまた人間の活動によって再びもとに戻すことができる。水は永久的に循環し、再利用することができ、流水はコンスタントに、永続的に再生され、蓄積される。 問題 1.次の項目を再生可能なものと不可能なものに分類してみよう。 ■ とうもろこし ■ 石油 ■ 石炭 ■ 太陽光 ■ 潮力 ■ 木々 ■ マグロ ■ 金 ■ 地熱/温泉 ■ 砂 ■ 風 ■ 水 2.教室を見回して、できるだけ多くの再生可能な天然資源からつくられたものをリストにしてみよう。再生不可能な天然資源からできたものは別のリストにしよう。 3. 2でつくったリストの中でどの再生可能な天然資源が再生不可能な資源の代わりとなるだろうか?どの再生不可能な資源が再生可能な資源の代わりに使われてきただろうか? 4. 再生可能な天然資源を再生不可能資源の代わりに使う時、どんな利点と不利な点があるだろうか? 5. どんな状況において、再生可能な天然資源は再生不可能になると考えられるか(あるとすれば)? 6. どの資源が人間がどんなに使おうと持続し続けるだろうか(あるとすれば)? 翻訳者より ・ 要校正 ・ demonstrationを「実演」ととりあえず訳したが、要検討及び共通理解。シミュレーションという語は別個に使われている。 ・ 確認すべき語:赤字のsustainable yield ・ 読み物教材についての情報は未収集 ・ 他のアクティビティのところでも書いたが、教員が準備をする段階でしっかりと学べるように背景や準備に関する記述がかなり充実している。 ・ レベル、概念、スキル等未記入。
Activity 57 Democracy in Action 民主主義を行動で 【システム】
翻訳者:角田尚子 提出日:2006.07.17 リード文 民主的システムにとっては、政策立案と決定への市民参加が不可欠です。このアクティビティは生徒たちが、環境政策立案と決定に、市民グループの役割と責任を学び、そしてこのプロセスにどのように若い人々が関わって行くことができるかを学ぶことを支援します。 Objectives ねらい ■ 生徒たちは、同じ問題についての、二つの市民グループ、特別の利益グループあるいは政府組織についての個人的意見や事前の印象を検討します。 ■ 生徒たちはチーム別調べ学習を通して、それらの意見を比較します。 ■ 生徒たちは市民的プロセスに、そのようなグループへの参加を通して関わることができる方法を説明します。 Assessment opportunity 評価のポイント ■ 生徒用ページなどを調べることで、生徒たちの理解を評価します。例えば、生徒たちがどれぐらい質問に答えているか、調べた組織についての所属感はどの程度でしょうか。組織が関わっている問題についての理解はどうでしょうか。それは彼らの立ち場をどの程度明らかにしているでしょうか。 Background 背景 民主的な国々は、すべての市民は政策の立案と決定のプロセスに参加する権利があるという原則にのっとっています。市民参加は特に環境問題や政策において顕著です。USAでは現在1万以上の環境団体が活動しており、毎年新たな団体がつくられています。 若い人々はふつう政策立案には関わっていませんが、しかし、彼らは行政による意思決定の結果には大きな影響を受けています。例えば、毎回学校協議会が会合を開く度に、生徒に関わる意思決定を行います。協議会のメンバーは年間のクラス編成や、教科書、卒業認定の基準、学業期間の長さ、休業期間などについて決定します。 同様に、市町村、州、連邦政府なども、恒常的に、生徒たちが生きるさまざまな局面についての意思決定を行っています。これらの課題は健康基準、交通規制、リサイクル、あるいは、その他の政府の選択についてかも知れません。 若い人々は、社会的な政策立案や意思決定に多くの方法で参加することができます。彼らは彼らの利益を代表するグループに参加することが出来ます。立法者らや影響力の強い人々に手紙を書けます。彼らは議会を生徒アドバイザーとして傍聴することもできます。 インターネットは、特定の課題について活動している行政、団体、市民組織などの情報を探すための優れた情報源です。また、電話帳も役に立ちます。地域の図書館には全国また国際レベルの団体についての情報もあります。環境団体の連絡先はAppendix 9に乗せられています。 Getting Ready 準備する 大きな紋章(このページの図を見る)を、黒板か模造紙などに、生徒たちが見えるように描く。それぞれのチームには生徒用ページのコピーを2枚配る。 Doing the Activity アクティビティの進め方 1. 生徒たちが関心のあることを5-6個あげるように言う。リストにあげられるものは、趣味かもしれないし、ペット、スポーツ、あるいは犯罪、環境や健康問題かもしれない。何人かから発表してもらう。 2. 生徒たちに、彼らと同じ問題について関心のある団体について学ぶ機会が得られることを伝える。彼らはこれらのグループが関わっている問題は何かを調べ、どのように意思決定プロセスに影響を与えようとしているかを調べます。生徒たちに、リストをチェックしてもっと調べたい項目を3つ選ばせる。 3. 2-4人の同じ関心を持っている生徒にグループ分けする。そのために一人ひとりがどのような関心を持っているか発表し、同じ関心を持っている生徒たちにグループに加わるように伝える。(もし他に誰も共通の関心のある生徒がいない場合は、第二第三の選択肢から選ばせる。4人以上になる場合は、グループを、分ける。) 全ての生徒たちがグループに分けられるまで続ける。 4. チームのトピックに関わる意思決定に関係する二つの利益団体、組織、企業、あるいは行政府などを選ばせる。生徒たちにグループ名のリストなどをあげてもよい。チームに援助が必要なようであれば、提案をしてあげる。例えば、もし、チームがエネルギー問題に関心があるのなら、地域の電力会社や政府のエネルギー保全省庁を選ぶことができると提案できる。 5. 次に、生徒用ページのコピーを2枚配る。ワークシートに二つのグループの名前を書く。まず、生徒たち一人ひとりが、それぞれのグループがどのような考えをもっているか、どのような行動をするかについての個人的意見を記入する。それぞれの生徒は質問に対する答えをメモしておくこと。 6. 6つの質問に答える個人作業が終わったら、チームに2枚の大きな紙を与えるか、あるいはグラフィック機能のソフトで紋章を作れるようにする。それぞれのチームであなたが板書したような紋章を書く。(これはそれぞれのチームを代表する紋様となる)彼らが選んだそれぞれのグループにひとつ紋章を考えるように伝える。紋章には6つの部分を作る。チームで、生徒用ページにあった6つの質問に対するそれぞれのグループの反応を予想し、それを代表するようなシンボルや絵を考える。 7. チームが二つの紋章を考え終わったら、これから二つのグループについて、彼らの考えが正確かどうかを見つけだすための調査をすることを伝える。生徒たちはそれぞれのグループの事務所に連絡して、書かれた説明資料など質問のための材料をもらう。チームが地域の市民グループに連絡がとれたら、誰一人のメンバーに答えてもらうようにする。(グループに対して手紙を書く時には、返信用封筒に切手を貼ったものを同封しておくと、返信が得られる可能性は高まる。手紙の書き方例を提供してもよい。(Appendix9)生徒たちはインターネットで調査することを選ぶかもしれない。) 8. 生徒たちが二つのグループに連絡をとったり、インターネットで調べたり必要な資料を入手できる時間をとる。グループからの反応が得られたら、チームで作った紋章と意見を比較してみる。彼らの意見は、調べた結果と同じだったか、違っていたか。なぜ、違ったのか。 9. 市民参加の価値についての話し合いを始める。次のような質問をする。 ■ あなたが調べたグループの意見の共通点は何ですか。 ■ これらのグループが大事なのはなぜですか。 ■ 人々がわたしたちのコミュニティで政策や意思決定に参加する方法にはどのようなものがありますか。州レベルではどうですか。連邦政府レベルではどうですか。 Variation 展開例 専門家を尋ねて チームで調べる代わりに、環境問題について活動しているいくつかのグループの地域代表を学級に招いて話してもらう。ゲストはオデュボーン協会や、自然保護協会、森林組合、州の森林管理局などやあるいは野外活動、スポーツ団体、地域企業、市民団体からである。(連絡先についてはAppendix9を参照) クラスで、ゲストに対して生徒用ページからの質問および生徒たちが考えた質問で、インタビューをする。(ゲストは違う日に来てもらってもいいし、パネルディスカッションのようにしてもいい。) 後で、生徒たちにはゲストから得られた情報を活用するように伝える。 Enrichment 発展課題 ■クラスの生徒たちが学んでみたい環境問題やトピックを選ぶのを手助けする。例えば、森林、水、リサイクル、埋め立て、エネルギー、絶滅危惧種、あるいは地域で現在問題になっていることなど。その問題について違った意見を持っている各グループからの代表をゲストに呼んで、話してもらう。生徒たちに質問を準備させておく。インタビューの後、クラスでそれぞれのグループの立ち場について比較するための話し合いを持つ。 翻訳者(角田尚子)より 発展Enrichmentの内容に重複が多い。訳す必要もない感じだ。ここを他の発展例に代えることができないだろうか。 アクティビティ55がおもしろそうなので、次に、そこを訳してみるつもりだ。 翻訳の課題 Interest group利益団体
Activity 50 400-Acre Wood 400エーカーの森 【システム】
翻訳者:角田尚子 提出日:2006.07.01 リード文 このアクティビティでは、生徒たちは400エーカー(162ha)の共有財である森の管理者の役割を演じます。この役割を通して、生徒たちは森林管理に関わる意思決定に影響を与える複雑な配慮事項について理解しはじめることでしょう。 Objectives ねらい ■ 生徒たちは森林管理に関わる分析と意思決定を経験する。 ■ 生徒たちはどのような土地利用であっても、その意思決定の結果は人々、野生生物や植物に影響を与えることを理解する。 Assessment opportunity 評価のポイント ■ 生徒たちのチームに400エーカーの森の管理計画をコミュニティ協議会(生徒たちで構成する)に発表してもらう。それぞれのチームには5分間のプレゼンテーションで、自分の計画が採用されるべき理由を述べてもらいます。すべてのチームのプレゼンテーションが終了したら協議会のメンバーにどの計画が截然であったかを選んでもらいます。チームのプレゼンテーションについて、生徒たちがどれほど自分たちの計画の長所と短所を理解しているかを評価することができます。 Background 背景 わたしたちの国土の1/3は共有および私有の森林です。木々だけではなく、森林は幅広い生物種によって構成されており、それらの生物種の相互作用が繁殖力旺盛な生態系を支えています。森林は植物、動物などの多くの種の生息地となっているだけでなく、人間にとっても必須の資源です。人々の森林活用は幅広いものです。木材、キャンプ地、ハイキング、狩猟、魚漁などです。森林は土壌を固定することできれいな水を提供し、また土壌流出を防いでいます。 1960年の多目的使用および持続可能な生産法は、国有森林の管理について、「一般の人々に対して最大限の利益を提供する」ように求めています。共有地の多目的使用管理とは、森林管理者が、魚種、野生動物、土壌、水、木材、そしてリクレーションなどの価値を配慮しなければならないということです。私有の森林も、また、同様の価値に基づいて管理されています。(多目的使用についての詳しい情報はアクティビティ32「森林のさまざまな活用」を参照してください。) わたしたちの社会では、多くの公共的政策や法的決定はコスト・利益と環境への影響とによってなされています。森林管理はその決定に伴う経済的効果を考えなければなりませんが、しかし、森林とは切っても切り離せないリクリェーション、水、土、野生動物などについての価値も考慮する必要があります。後者についてはその価値を評価することがもっと難しいとしてもです。 森林のリクリェーション的価値を評価するための一つの方法は、例えばキャンプ地の開発とその経営からの収入をコストと利益として考える方法があります。 もうひとつの方法は、特定のアトラクションや活動がどれだけの人数を森林に引き寄せたかをビジターの数で判断することです。 野生動物の価値を決める方法は森林の経済価値への貢献の計測です。森林に生きる野生生物種を見つけだし、それらの生物が狩猟の獲物になるような種であるかどうかを判断します。シカ、シチメンチョウ、ウズラなどです。それから、狩猟者たちの免許、銃器や備品の購入、宿泊、交通などの収入創出効果を決定します。 野生動物の経済価値には野生生物の写真や野鳥観察などが生み出すものも含まれることでしょう。 野生生物の重要性を決定するもうひとつの方法は、そこに議論の余地のない存在価値が、経済価値にかかわらず、あることを認めることです。このようなアプローチによって、管理者は森林を、どの部分も、他の部分にとって重要であるという複雑な生態系として見ることができるでしょう。そしてもし管理者がそれぞれの部分を維持するなら、結果は健全な、さまざまな野生生物と植物のコミュニティあるいは生物的多様性に満ちたものになるでしょう。 特定の活動あるいは何もしないことがどのように生物的多様性に影響するかを見い出すためには、森林管理者は異質な生息地ニーズを持っている何種類かの野生生物に対する影響を見ようとするでしょう。 人間の開発からの影響のひとつに、細分化があげられます。細分化というのは大きな、継続した生態系や生息地をより小さく、孤立した部分に分割していくプロセスのことです。人間が家や道、商業地や農地、駐車場などに土地を開発する時、彼らは生物的コミュニティを変えているのです。生息地のサイズが小さくなることで、より多くの動物や植物種が影響されます。 時には、特定の種の減少が、全体のコミュニティや生態系が変わっていっていることを示す場合もあるのです。 Getting Ready 準備する 生徒用ページのコピーをとる。軽い色のマーカーで、20モ×20モ(50.8×50.8)の400エーカーの森の升目地図を描く。一チーム4-5人の生徒たちに一枚ずつ準備する。(チームが作るのでもいい。) 升目は1インチ四方が400個。それぞれが一エーカーになる。(0.4047ha) 別の紙にグループ討議で使うより大型の地図を樹日する。OHPがあるのであれば、升目をOHPシートで準備するのもいい。 Doing the Activity アクティビティの進め方 1. 森林管理者が直面する複雑な問題について、このアクティビティは見て行くことを説明する。生徒たちと森林で起こることについてブレーンストーミングしてみる。黒板に出されたアイデアを書き出す。ハイキングや釣り、狩猟、読書、写真撮影、キャンプ、ロッククライミング、スキー、スノーモービル、伐採、牧畜、あるいは採掘などの活用を含めること。クラスに対して、そのリストを見て、同じ場所で行われるとすれば、対立を起こすかも知れない活動があるかどうか検討するように求める。 2. 次のような問題について議論する。 ■ 森林で行うためにもっともコストがかかるのはどの活動か ■ もっともたくさんのビジターをもたらすのはどれか ■ 森林生態系にもっとも影響を及ぼすのはどの活動か。野生生物に対して? その影響は恒久的なものか、一時的なものかどうか。 ■ 細分化を引き起こすのはどれか。 ■ 社会のもっとも危急なニーズを満たすのはどれか。 3. 生徒たちに、生徒用ページ「もしも、あなたがボスならば」を読んでもらう。4-5人のチームに分かれて、それぞれのチームがコミュニティに寄付された400エーカーの森について、最善の活用を考えることを伝える。それぞれのチームは生態系全体の最大の利益に適う土地利用計画をたてること。生徒たちが、400エーカー全体をひとつの利用に割り当ててもいいし、あるいは複数の活用に供してもいいことを理解していることを確かめる。例えば、200エーカーを自然のままにしてハイキングをする場所にしてもいいし、80エーカーをキャンプ地に、そして、120エーカーを木材の伐採や狩猟にあててもいいのである。 4. 始める前に、次のような質問をしてみよう。 ■ 他の活用と入れ替え可能なものはどれだろう。キャンプ地の隣にハイキングコースを作るなどのように。 ■ 入れ替え可能ではないものはどれだろう。キャンプ地の隣で狩猟するとか。 ■ コスト、収支、木や野生動物の数、それぞれの管理計画に惹かれてくるビジターの数などを考えることから、わかったことは何だろう。違った計画がどのように森林の価値を変えて行くだろうか。 ■ フクロウ、モリネズミ、サラマンダーなどだけが森林の野生生物だろうか。これらの種の生息数を分析することで、森林の生態系についてどんなことがわかるだろうか。(異質な生息地ニーズを持つこれら三種について観察することで、森林生態系の健全さについて一般的な見方を獲得することができる) 5. それぞれのチームに400エーカーの森の升目図を配る。また、「スコア表」生徒用ページも配る。チームは森林管理の様々な方略を議論する。チームが森林管理の方法について合意に至ったら、「スコア表」を使ってコスト・ベネフィットを確認し、自分達の計画を分析する段階に進む。生徒たちは彼らの計画が、ビジター、野生生物、木々、コストと収入について、どのような影響を持つかを話し合う。 ☝PLTのホームページを見て、「スコア表」に活用できるデータシートを入手しよう。 6. チームが管理計画を完成させたら、クレヨンやマーカーで升目図に計画を書き込む。それぞれの色が何を意味するかを示す説明も忘れずに。 7. 計画をどのように決定したかについてのチームのプレゼンテーションを全体で共有する。「スコア表」から発見したことも付け加えること。升目図を教室の壁等に掲示する。 8. 大きな升目図を使って全体で様々な計画についての議論を進行する。以下のような質問をする。 ■ もっともたくさんの人々が森を楽しめる計画はどれか。ビジターを最大数引き付けるための金銭的コストはどれほどか。金銭以外でかかるものは何か。 ■ 森林を元のままで保全する計画はどれか。この計画のコストは何か。 ■ 野生動物や細分化についてもっとも影響が出る計画はどれか。ひとつの種が森からいなくなることをわたしたちが気に掛けなければならない理由は何か。 ■ 金銭、木々、野生生物、ビジターの最適なバランスがとれているようにみえる計画はどれか。 ■ 自分達の計画の資金源はどこであるべきか。利益が上がるなら、そのお金はどのように使うべきか。 ■ 最もたくさんの木々か、最もたくさんのビジターか、大切なのはどちらですか。なぜそう考えるか。 ■ 次のどちらが大切か。 ・ 余暇活動のコストと収入、あるいは余暇活動の木々や野生動物、ビジターへの影響。例をあげてみよう。 ■ 継続的にコストや予算がかかるものはどれで、一回限りのものはどれか。 ■ 長期的な影響は何か。コストや予算は次の年にはどのように変化するか。木々、野生動物、ビジターの数は変わるだろうか。 Enrichment 発展課題 ■ 活動をくり返して行い、管理計画の次年度のものを作る。金銭、木々、野生動物、ビジターについての影響を計算する。 ■ 地域の森林管理者に連絡をとり、クラスで森林管理に関わる意思決定について話してもらえる人を招く。この学習活動から学んだことを基礎に質問することを奨励する。例えば、森林管理者は森林における木々や人々、動物に対する影響をどのようにはかっているかなど。 Student page 「もしも、あなたがボスならば」 広大な400エーカーの森があなたのコミュニティに寄付されました。あなたとあなたのチームはこの森をどうするかを決定する仕事についています。 4005エーカーの森ということは広さが400エーカー、約162ヘクタールあるということです。一エーカー各辺が208.7フィートの広さで一マイル四方よりも少し小さいぐらいです。(一ヘクタールは、10,000平方メートルで、2.47エーカーに当ります。換算するためには、エーカーに0.4047をかけます。) 400エーカーの森は松林が中心で、一エーカーにはおよそ150本の松が生えています。さらに加えて、フクロウ、シカ、クマ、キツツキ、シチメンチョウ、ウズラ、モリネズミ、魚、そして森林型サラマンダーなどのたくさんの野生動物が住んでいます。 野生動物生物学者は、管理指標生物management indicator species(MIS)という方法を使って、人間活動の環境への影響を評価しています。400エーカーの森についてのMISはbarred owlフクロウ、wood ratsモリネズミと森林型サラマンダーです。野生動物生物学者の推定では、現在400エーカーの森には100エーカー当りに2羽のフクロウ、そして一エーカーに一匹のネズミと25匹のサラマンダーがいるだろうということです。ということは、全体では8羽のフクロウ、400匹のネズミ、そして10000匹のサラマンダーが現在生息しているということです。 いまのところ、森には道路もトレイルも通っていないので、そこを訪れたり、活用したりする人はごくわずかです。 あなたとあなたのチームは、400エーカーの森の地図を作って、その開発計画を作成します。森全体についてひとつのことを行っても構いません。あるいは、森林を分割して、地域によって違うことをしてもいいでしょう。目標はビジターの喜びや楽しみと木々や野生動物、お金のベストバランスを見つけだすことです。 次に計画に取り入れることができる様々な森林活用の方法について説明します。「スコア表」はあなたの計画の総体としてのビジター、木々、野生動物、そしてお金に対する効果を示してくれるでしょう。 野生動物の保護区 野生動物の保護区の目的は野生動物および植物が人間の関与なしで存在できるようにすることです。野生動物の保護区は典型的には、道路もトレイルも、キャンプ地もありません。野生動物の保護区地域は次のような効果をもたらします。 ビジター 保護区を訪れる人は一エーカーあたり年間5人ぐらいでしょう。 木々 数は変わりません。 野生動物 フクロウ、ネズミ、サラマンダーのエーカー当りの生息数ハ同じです。 金銭 保護区を管理するのにお金がかかります。一人ひとりのビジターは入域料を払います。 トレイル ランク付けされたトレイルはタイプの違うビジターが森林を楽しむことができる方法です。ウォーキングからサイクリスト、歩行補助具や車椅子の人を含む家族などにも対応できます。トレイル地域は次ぎのような効果を持ちます。 ビジター 一エーカーに年間25名のビジターが来ます。 木々 トレイル建設のために伐採する必要があります。 野生動物 ビジターの数が増えるにつれて、野生生物の邪魔になります。フクロウはトレイルが建設された地域からいなくなります。(人が来る昼間に寝ているからです) そしてサラマンダーにとっても危険な場所になります。繁殖期に水たまりから水たまりへと移動するからです。ネズミの生殖数には影響しません。 金銭 トレイルの建設と維持のためにお金が必要です。トレイル建設のために伐採した木材は売却できます。ビジターはすそれぞれ入域料を支払います。 キヤンプ地 キャンプ地があればビジターが森林を一泊あるいは週末体験することができます。キャンプ設営サイトにピクニックのためのテーブル、炊事場、駐車場、そしてトイレ施設などが必要です。また中を通る道路も必要です。キャンプ設営場所は一エーカー当たりに4つです。キャンプ地には次のような効果があります。 ビジター 設営地一ケ所に年間12.5人がきます。あるいは一エーカー当たり50人と考えても良いでしょう。 木々 木々は道路やキャンプ地の建設のため伐採されます。 野生動物 キャンプ地とキャンパーはすべての指標生物、フクロウ、ネズミ、サラマンダーに影響します。すべて消えてしまうのです。 金銭 道路の建設と維持、キャンプ地の設営、トイレの建設と維持にお金がかかります。キャンプ地を経営するためにもお金がかかります。道路やキャンプ地の建設のために伐採された木々は売却することができます。キャンパーたちはキャンプ場使用料を払います。 狩猟 森林の部分は狩猟の獲物となる動物が増えるように管理することができます。これらの場所にはビジターのための道路が必要です。狩猟地域は次のような影響を持っています。 ビジター 一エーカー当たり一人のハンターが年当りに来ます。 木々 木々は道路建設地からは伐採されます。 野生生物 獲物の生息数を一定に保つための規制のおかげで、三種類の指標生物の生息数に変化はないはずです。 金銭 道路の建設と維持にお金がかかります。管理にコストがかかります。 伐採された木々は売却することができます。ハンターは狩猟料を払います。 漁労 釣り人たちをひき付けるために、森林の流れを鬩いで湖を作ることも出来ます。漁場の建設ハ次のような影響を持っています。 ビジター 年に一エーカー当り二人の釣り人が来ます。 木々 湖を作るために木々を伐採します。 野生動物 湖の建設のために、三種の指標生物すべてが影響を受け、いなくなってしまいます。 木材伐採 木材伐採のために一部の森林を取り置くことが出来ます。つまり木材を販売するのです。持続可能な生産アプローチをとって、木々は一部しか伐採しません。こうすることで、長期間に渡ってできる限り多くの木材を出荷しながら、野生動物に対する影響が最小化されます。松の木は成熟するのに35年かかります。7年に一回ずつ、1/5の木材を伐採します。木材伐採地ハづきのような効果を持ちます。 ビジター 一エーカー当り、一年に5人の人が訪れます。 木々 道路建設のために木々が伐採されます。たま残された木々の1/5を伐採します。 野生動物 三種の指標生物に対する影響は最少です。 金銭 道路の建設と維持にお金がかかります。伐採された木材は売却できます。ビジターは料金を払います。 Student page 「スコア表」 翻訳者より 発見 ・ ホームページの使い方がうまい ・ 翻訳上の課題 ・ 計画がいいかプランがいいか ・ fragmentationについての専門語の確認 ・ wildlifeの訳 野生生物、野生動物 ・ 背景の説明については日本あるいは地域の情報が必要 ・ reading connectionについても同様 ・ level, subject, concepts, skills, < 前のページ次のページ >
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